ジュエリーと長く付き合うためには、日ごろのケアや、扱い方が大切です。
このページではジュエリーの取り扱いの基本をご紹介します。
ジュエリーは日常のケアを十分に行なえば美しさを永遠に保ちつづけてくれます。
大切なジュエリーですから一生ご愛用いただきたいものですね。
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1) ジュエリーをつける前、つけたとき
・ 化粧品は宝石全般に悪影響を及ぼします。お化粧の後にジュエリーを身に着けるようにしましょう。
・ ハンドクリームなど、油性のものが表面に付着すると、輝きが鈍ってしまいます。
・ お料理など家事のときは、宝石ははずしましょう。
・ 果汁や温泉など、酸に弱い宝石もあります。食事のとき、温泉に入るときは、宝石ははずしましょう。
2) ジュエリーをはずした後は
・ シリコンクロスのような布などでよく拭いてから宝石箱の中にしまう習慣をつけましょう。これだけでもジュエリーの傷みは、かなり防げます。
・ 空気中のほこりや砂塵の中には、水晶の微粒子がたくさん含まれています。
水晶はモース硬度で7と、比較的硬め。それより硬度の低い宝石は、ほこりによって傷がついてしまうことがあるのです。
・ 宝石を支えている部分(爪など)やデザインの込んだところは、柔らかい毛の小さなブラシなどで汚れをとってあげましょう。
・ 超音波洗浄器が苦手な宝石もあります。性質を確認してから利用しましょう。
・ジュエリーを乱雑に扱うと硬度の高い宝石と貴金属がこすれあい、細かな傷がついてしまいます。できるだけ個別に保存するようにしましょう。
3) 爪のチェックも忘れずに
・ 気がつかないうちにぶつかったり、ひっかかったりして、爪がゆるんでいることがあるものです。
石を軽く弾く、布に爪の部分をあててなぜるように動かしてみるなど、ときどきはチェックをしてみてください。
ゆるんでいたら、弾いた時にカタカタと音がします。また、布にひっかかるような感触があります。
・ ゆるんだ爪をそのままにしておくと、いつのまにか宝石を落としてしまうこともありますので、ゆるみに気づいたときには、宝石店で直してもらいましょう。
1) パール
汗や酸などに弱いため、夏場はなるべく肌に直接つけるのは避けましょう。使用後は柔らかい布で、汗やアブラを拭きとります。
2) トルコ石、ラピスラズリ、さんご、真珠、こはく、オパールなど
比較的硬度が低く、乱暴な取り扱いは破損の原因になります。布ぶきがお手入れの基本です。
3) エメラルド、トパーズ、アメジスト、ヒスイなど
化粧品、特にスプレーや除光液に注意して下さい。また超音波洗浄機が苦手な石も多いので、気をつけましょう。
4) ダイヤモンド
非常に丈夫な宝石ですが、衝撃には厳重注意。
またダイヤモンドは油脂が付きやすく、特にパビリオンと呼ばれる裏面に油が付き、輝きが失せていきます。
ジュエリーをはずした後は、すぐにお手入れを。
5)ルビー、サファイヤ
ダイヤモンドに次いでモース硬度が硬く、耐久性は貴金属で1番です。熱や薬品にも強いので家庭でも手入れ可能。
毛先のやわらかい歯ブラシと、中性洗剤で磨きます。
毛先を使い爪の間や裏側についた汚れをよく落としたら、ぬるま湯で丁寧にゆすいで柔らかな布で水分をふき取ります。
主な宝石 | モース硬度 ※数値が低いほど擦傷に注意 |
お手入れ上の目安 | |||||
熱湯 | 水 | 中性洗剤 | 除光液 | 超音波 洗浄器 |
刷毛洗い | ||
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パール(真珠) | 2.5~4.5 | × | △ | × | × | × | × |
1) 水洗いは避け、真珠専門のクロスまたはセルベットで汚れを落としましょう。 ※特に使用後すぐお手入れを施して宝石箱へ。 | |||||||
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アンバー(琥珀) | 2~2.5 | × | ○ | ○ | × | × | ○ |
コーラル(珊瑚) | 3.5+ | × | ○ | ○ | × | × | × |
マラカイト(孔雀石) | 3.5~4.5 | × | △ | △ | ○ | △ | △ |
ターコイズ(トルコ石) | 5~6 | × | △ | × | × | × | × |
ラピスラズリ | 5~5.5 | × | ○ | △ | × | △ | △ |
1) ティッシュやコットンなどを水で湿らせ、表面を拭います。 2) セーム皮又はセルベットで表面をからぶき。 3) 艶がなくなったときは専門店へ。 |
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エメラルド | 7.5~8 | × | ○ | ○ | × | × | ◎ |
カメオ(シェル) | 3.5 | × | ○ | ○ | × | × | × |
1) 柔らかい絵筆などを使い、洗剤液をあわだてたもので汚れを落とします。 2) よくすすぎ洗い。最後に乾いた布で水気を取ります。(温湯は厳禁) ※特に使用後すぐお手入れを施して宝石箱へ。 |
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オパール | 5.5~6.5 | × | ○ | ◎ | △ | × | ◎ |
ムーンストーン | 6~6.5 | × | ○ | ○ | △ | × | ◎ |
タンザナイト | 6~7 | × | ○ | ◎ | ○ | × | ◎ |
ジェード(ヒスイ) | 6.5~7 | × | ◎ | ◎ | ○ | × | ◎ |
ペリドット | 6.5~7 | △ | ○ | ◎ | ○ | × | ◎ |
アメシストなどの水晶系 | 7 | × | ○ | ◎ | ○ | △ | ◎ |
カメオ(メノー) | 7 | × | ○ | ◎ | △ | △ | ◎ |
ガーネット・グルー | 7~7.5 | × | ○ | ◎ | ○ | △ | ◎ |
トルマリン | 7~7.5 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
アクアマリン | 7.5~8 | × | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
トパーズ(インペリアル) | 8 | × | △ | × | × | × | × |
アレキランドライト | 8.5 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
キャッツアイ(本) | 8.5 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
ルビー・サファイア | 9 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
1) 中性洗剤入りの温湯に浸します。 2) 歯ブラシ(柔らかめ)や硬めの絵筆で汚れを落とします。 3) よくすすぎ洗いをした後、乾いた布で水分をふき取ります。 |
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ダイヤモンド | 10 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
1) 中性洗剤入りの温湯に3~5分ほど浸します。 2) 歯ブラシなどで、ひどい汚れを落とします。 3) 再び温湯に戻し、沸騰させ、吹きこぼれそうになったら差し水を、3~4回繰り返し沸騰。 4) 最後にきれいな温湯ですすぎ洗い。 5) 表面の水分を軽く拭き、そのまま乾かしましょう。 |